京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上にある正寿院(しょうじゅいん)です。
正寿院は、客殿(則天の間)のハート型をした猪目窓(いのめまど)や華やかな天井画で有名です。
写真栄えすることもあり近年急激に人気の出たお寺です。
以前から行こう、行こうと思っていましたがようやく今年行けました。
ハート型の猪目(いのめ)は古来から伝わる日本伝統文様の一つらしいです。
約1400年前から神社仏閣などの建築装飾として使用されており、
災いを除き福を招く意が込められているそうです。
天井画は160枚あり、花と日本の風景をテーマに描かれているそうです。
なお、風鈴まつりも開催されていましたが写真が多くなるため記事を分けました。
2018年7月23日訪問、撮影です。
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正寿院は交通の便があまり良くありません。ただ、行こうと思えば普通に行けます。
車は別として一般的には電車とバスを乗り継いで、場合によってはタクシーを使って行けます。
正寿院は人気のお寺であり昼からは混むことが多いです。その為早朝から出発しました。
京阪宇治駅から京阪バス(「維中前」「緑苑坂」「工業団地」方面行き/180・182・184番)に乗りました。
おそらくこの系統はJR宇治駅からでも乗れます。
これらのバスに乗り「維中前」バス停で降ります。
「維中前」バス停からは地域のコミュニティバスかタクシーに乗ります。
コミュニティバスの場合は「奥山田」で降ります。乗った時におそらく運転手さんに聞かれます。
このコミュニティバスは非常に小さなバスでワゴン車のような感じです。
混んでいる時間帯は直ぐに定員オーバーになります。
また正寿院へ行く為のバスではなく地域住民の方の為のバスのため、地元の方々優先となります。
時間帯によってはコミュニティバスに乗れないことも多々あると思っておいた方が良いでしょう。
その場合はタクシーに乗りましょう。タクシーの場合はおおよそ2,000円~2,500円位で正寿院まで行けます。
タクシーには相乗り、乗り合いされる方も多いようです。
今回は午前中の早い時間であったため問題なくコミュニティバスに乗れました。
コミュニティバスに乗って「奥山田」で降りると、そこからは徒歩で正寿院まで行きます。
徒歩およそ10分~20分位でしょう。ゆるい坂道になっている所もありますが特別ハードではありません。
なお、コミュニティバスも時間によっては正寿院前まで行く便があるようです。
京阪バスもコミュニティバスも本数はかなり少なく1時間に1本程度です。
また乗り継ぎの待ち時間なども結構あります。前もって調べて行きましょう。
もしくはその1日は正寿院のために過ごすと考えた方が良いかも知れません。
その方が気持ちも含めてゆっくり過ごせます。
地蔵堂に結ばれたたくさんのカラフルな「叶紐(かのうひも)」です。
叶紐は願いが叶う縁起の良い紐とされています。
結び目の表が「口」、裏が「十」になっており合わせると「叶」という文字になります。
拝観するとお茶とお菓子がいただけます。
正寿院のある京都府綴喜郡宇治田原町はお茶の町としても知られます。
見事なハート型の「猪目窓(いのめまど)」です。
ハート型の猪目(いのめ)の形は昔から日本に伝わる伝統的な文様らしいです。
四季折々に表情や色合いを変えるハートの猪目窓です。
今は緑色の季節です。蟷螂も佇んでいます。
猪目は縁起が良く幸福を呼び、また厄除けや災いを除くとも言われています。
花と日本の風景をテーマにした160枚の絵からなる天井画です。
正寿院の客殿は「則天の間」とも呼ばれます。
人間も自然の一部である、小さな私事にとらわれずに身を天地自然にゆだねて生きるという
「則天去私(そくてんきょし)」という言葉に因んでいるようです。