京都市東山区本町一五丁目にある東福寺塔頭の光明院の紅葉です。
2015年12月6日訪問、撮影です。
苔と岩と白砂の美しい「波心庭(波心の庭)」という日本庭園のもみじです。
もともと京都の中でも遅い時期に見ごろをむかえる場所ですが、
今年は11月の気温が異常に高かった為、例年よりもかなり遅い見ごろです。
ただ、11月前半には色づきが開始していなかったと思われるため、
今年の京都の紅葉不作、悪環境の影響をあまり受けずに綺麗なもみじが見られます。
光明院は団体客お断りのひっそりとした寺院です。
静かに趣のある庭園と紅葉を楽しめます。
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『光明院(こうみょういん)』の説明
東福寺の塔頭寺院。
本尊は金造佛の釈迦牟尼佛。
明徳二年(1391年)、金山明昶(きんざんみんしょう)によって開創。
別名「苔の虹寺」とも称される。
方丈の前に広がる池泉式の枯山水庭園は「波心(はしん)の庭」と称し、
昭和十四年(1939年)の重森三玲(しげもりみれい)の作。
東福寺方丈庭園と同時期に設計されたものであるが、
方丈庭園とはうってかわって、平安式の州浜型の枯池に多数の石組みを配している。
寺号に因んで光明をテーマに作庭されており、
大海を表す白砂に構成された三ヵ所の三尊石組から仏の光のごとく斜線状に立石が並ぶ。
背後にはサツキやツツジの大刈り込みでダイナミックに雲紋をデザインし、
その雲の上には茶亭「蘿月庵(らげつあん)」が佇む。
蘿月庵は窓、壁、障子を含めて月を象徴し、「波心の庭」と命名された庭から眺めれば、
東の空に月が昇る姿を楽しむという仕掛けになっている。
(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」および
「東福寺塔頭 光明院しおり」より参照)
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素晴らしい秋の空間です。
(※後日、日時設定は撮影時に戻します。2015年12月6日 09:00)