京都市右京区嵯峨北堀町にある鹿王院の紅葉です。
2015年12月10日訪問、撮影です。
鹿王院は人気の観光名所の京都嵐山にありながら、人はあまりいません。
京都嵐山の紅葉の穴場と言って良いでしょう。
長い参道が見所の一つで、参道脇の色とりどりの美しい紅葉や、
風情ある散りもみじが楽しめます。
これだけ綺麗な紅葉が見られるのに、参道はたまに人や小グループが通る程度です。
客殿(本庭前)にあたっては、ほとんど一人きりでした。
≪2015年紅葉見納め≫
今年の紅葉はこれにて見納めと致します。
まだ見ごろや綺麗なところはあると思いますが、十分楽しませていただきました。
今年は何といっても京都の紅葉が不作であったのが一番大きかったと思います。
後半はだいぶ盛り返しましたし、場所によっては十分綺麗な紅葉を見られました。
また、例年にはない今年特有の紅葉も見られました。
この時期まで紅葉を楽しめたのも今年ならではだと思います。
しかし、全体を総合的にみるとやっぱり不作と言わざるをえないと思います。
それが現実だと思います。
例年ならば一番の見ごろの11月23~26日ころに、
どこかに綺麗な紅葉はないかと探し回るのはやはり異常であった気がします。
予定を立てて遠方から来られた方々は本当に今年は気の毒だと思います。
また、お庭を整備したりする人たちも気の毒だったと思います。
ただ、不作といっても直ちに紅葉を楽しめないといものではありません。
みんなで集まって話したり写真を撮ったりするのも紅葉の楽しみの一つです。
また、不作かどうかは比較の問題や人それぞれの感じ方の問題でもあります。
紅葉を見て綺麗と思えればそれで良いと思います。
例年がどうとか、あの人がどう言ったとか関係ないと思います。
綺麗と感じて楽しめればそれが紅葉狩りの醍醐味だと思います。
自分自身、紅葉が不作と発表(←少し大げさ)するのは最初迷いました。
せっかく楽しみにしている人に水を差してしまうかも知れないからです。
ただ、客寄せのための見ごろ発表や正しくない情報よりはましだと思います。
可能であれば紅葉狩りの時期や場所をずらしたりして、より綺麗な紅葉を見て欲しいです。
また、今年の京都の紅葉をみて「いまいち」「残念」と思った人がいれば、
今年は不作であったということを知って欲しいです。
来年以降、もっと綺麗な紅葉を見て欲しいと思います。
自分は不作、不作と言っていますが、決して紅葉が嫌いなわけではありません。
むしろかなりショックを受けています。
愛を持って不作と言っています。
一番良くないと思うのは、現場で紅葉を見て綺麗と感動している人に
「今年の紅葉は悪いです」「いつもはもっと綺麗です」など言ってる人だと思います。
なぜそのような冷めることを言うのか理解できません。
自分はもっと綺麗な紅葉を知っていると自慢したいのでしょうか。
はっきり言ってタクシーの運転手さんに多いです。もちろん、みんながみんなではありませんが。
もう少し配慮して欲しいと思います。
長くなりましたが、今年行けなかった場所、行ったけど見ごろを外してしまった場所、
不作だった場所などいろいろあります。
来年以降の楽しみとしたいです。
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『鹿王院(ろくおういん)』の説明
臨済宗の単立寺院。
本尊は釈迦と十大弟子。
足利義満が延命を祈願して、康暦元年(1379年)に創建した宝幢寺の開山塔所である。
開山は義満の師である春屋妙葩(しゅんおくみょうは)(普明国師)。
応仁の乱などで荒廃したが、寛文年間(1661~73年)に虎岑(こしん)玄竹が中興した。
山門は、義満の筆「覚雄山」の扁額と共に、六百余年の星霜を経ている。
山門から中門までは、天台烏薬(てんだいうやく)などの名水が繁り青苔が続く。
一休和尚も少年の頃(応永二年十二才)、この山門をくぐって、
ここで維摩経(ゆいまきょう)の提唱を聴いたとされる。
本庭の中心には舎利殿(駄都殿)がある。
鎌倉将軍源実朝が宋の国から招来した仏牙舎利が多宝塔に安置されている。
この仏牙は天下泰平の霊仏であり、後光厳天皇が普明国師に賜ったものである。
仏牙舎利が日本の博多に無地到着したのが十月十五日であったため、
昔から毎月その日を「舎利会(しゃりえ)」と定め、御開帳して勝縁を結ばしている。
本庭はこの舎利殿を中心とし、嵐山を借景にしている。
室町時代の石組や四百年の木斛(もっこく)の銘木で格調高い本庭ができている。
客殿は、正面に義満筆の「鹿王院」の額が掲げられている。
客殿の裏は後庭であり、茶庭につづいて茶席「芥室」がある。
本堂は、客殿から舎利でに至る瓦敷の歩廊の中間にある。
運慶作の釈迦及十大弟子が祀られ、後檀の右に開山の普明大師、左に開基義満の像が祀られている。
(「増補版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」および
「仏牙寺(ぶつげじ) 鹿王院しおり」より参照)
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≪後日、更新・アップいたします。≫
(※だいぶ写真がたまってしまっているので更新が遅れます。
過去分(古い分)からぼちぼち更新していきます。
ご了承下さいませ。)