京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町にある天龍寺塔頭の宝厳院の紅葉ライトアップです。
2015年11月26日訪問、撮影です。
宝厳院のもみじも今年の気候の悪環境の影響を少なからず受けているようですが、
綺麗なところもたくさんありますし、良く色づいているもみじもたくさんあります。
ライトアップの演出はかなり良い感じです。
平日だったこともあり、思ったほど人はおりませんでした。
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『宝厳院(ほうごんいん)』の説明
大亀山宝厳院は、臨済宗大本山天龍寺の塔頭寺院。
寛正二年(1461年)室町幕府の管領細川頼之公により、
天龍寺開山夢窓国師の第三世法孫聖仲永光禅師を開山に迎え創建された。
創建時は、京都市上京区にあり、広大な敷地を有した寺院であった。
応仁の乱により焼失したが再建され、その後変遷を経て天龍寺塔頭弘源寺境内に移転の後、
現在地(旧塔頭寺院跡)に移転再興された。
本堂には、本尊十一面観世音菩薩、脇仏には三十三体の観世音菩薩、
足利尊氏が信仰したとされる地蔵菩薩が祀られている。
西国三十三所巡りに等しい功徳があると伝えられている。
また、田村能里子画伯筆による「風河燦燦 三三自在」と題された襖絵五十八面がある。
庭園は「獅子吼の庭」と呼ばれる。
春は新緑、秋は紅葉と一年を通じて目を楽しませてくれる。
この庭園は、室町時代に中国に二度渡った禅僧策彦周良禅師によって作庭され、
嵐山を巧みに取り入れた借景回遊式庭園である。
江戸時代に京都の名所名園を収録した「都林泉名勝図会」にも収録された名園である。
獅子吼とは「仏が説法する」という意味である。
庭園内を散策し、鳥の声、風の音を聞くことによって人生の真理、正道を肌で感じ、
「無言の説法」により心が大変癒される庭園である。
庭園内には、須弥山を現す築山、その前に人生を思わせる「苦海」(空池)が広がり、
対岸には「雲上三尊石」がある。
苦海の中には「此岸」より「彼岸」に渡る舟石、仏の元に渡る獣石が配置されている。
その左奥には、中国黄河の上流にあると称される「登龍門」より「龍門の瀧」があり、
その瀧壺には鯉魚石を配し、修行の厳しさを表現している。
また、策彦禅師が命名された「獅子岩」「碧岩」「響岩」といった巨岩を身近に見ることができる。
回遊路の途中にある「破岩の松」(現在は株と根のみ)を見ると「願心」の大切さを痛感することができる。
庭園を見下ろす高台には永代供養堂「無礙光堂」が建立されている。
門前には、「嵐山羅漢」が祀られている。
「羅漢」とは釈尊の弟子で崇高な修行者「悟りを得た人」を意味する。
「五百羅漢」を天下の景勝地・嵐山に建立することにより、
人類の安心立命と嵐山の守護、景観保全を祈念するとともに、有縁無縁の菩提を弔うものである。
(「京都嵐山 大本山天龍寺塔頭 大亀山 宝厳院しおり」より参照)
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≪後日、更新・アップいたします。≫
(※これからたくさん写真を撮りに行く予定なので、更新が滞る可能性が高いです。
ご了承下さいませ。)